このページは、beluuga.aiがEVマイナス企業ランキングなど各種記事・ランキングで用いる企業価値(EV)の簡易算定方法を、算定式・採用科目・基準期・除外条件・変更履歴まで含めて開示するものです。
EV(企業価値) = 時価総額 + 有利子負債 − 現金・現金同等物 − 投資有価証券
同値の表現として、純現金(現金・現金同等物 + 投資有価証券 − 有利子負債)を用いた「EV = 時価総額 − 純現金」も使用します。この式はあくまで簡易算定であり、税務・法務上の制約、少数株主持分、非事業資産の実際の換金可能性等を反映した厳密な企業価値評価ではありません。
EDINET有価証券報告書・四半期(半期)報告書のBS上の「現金及び預金」(IFRS採用企業は「現金及び現金同等物」)を採用します。連結決算を優先し、開示されている最新の四半期・半期・通期のいずれかから取得します。
投資有価証券は、事業そのものの価値と直接対応しない、換金可能な金融資産としての性質を持つためです。事業に必要な資産と、事業とは独立して保有する金融資産を分けて考えることで、企業が本業でどれだけの価値を生み出しているかをより正確に把握する趣旨で控除しています。 採用科目はBS上の「投資有価証券」(IFRS採用企業は連結BS上の対応する金融資産項目)で、流動・固定を区別せず合算します。四半期報告書では投資有価証券が構造的に非開示(「その他」等へ一括計上)となる場合があり、その場合は直近で開示されていた期の値、または非開示として算定不能(欠損)扱いとします。
短期借入金・長期借入金・社債・1年内返済予定の長期借入金・1年内償還予定の社債・コマーシャル・ペーパー・関係会社短期/長期借入金・転換社債型新株予約権付社債を合算します。IFRS採用企業はリース債務を含み、J-GAAP採用企業はリース債務を含めません(会計基準ごとの開示慣行の違いに対応)。
この採用範囲は運用開始後も実態に合わせて拡充してきました(下記「11. 変更履歴」参照)。同一企業でも基準日が異なるスナップショット間で有利子負債の値が変わることがありますが、これは定義の変更であり、企業側の実態変化とは限りません。
時価総額 = 基準日終値 × 発行済株式数(自己株式を除く) ÷ 1000(百万円換算)。株価は取引所終値を使用します。株式数は開示データに基づく最新値を使用しており、基準日の直前に株式分割・自己株式の取得等の変動があった場合、ごく短い期間について厳密には基準日時点の値と異なる可能性があります。優先株式・非普通株式(種類株・出資証券等)は普通株式とは別の証券として扱い、母集団には含めません。
連結決算がある企業は常に連結の数値を優先します。連結決算のない企業(一部の非上場子会社を持たない企業等)に限り単体の数値を使用します。
各スナップショットの「財務数値カットオフ日」までに公表され、利用可能だった最新の連結財務数値(四半期・半期・通期のいずれか)を使用します。カットオフ日より後に公表された情報は、その時点で反映されていないよう努めていますが、beluuga.aiの財務データは基本的に「現在有効な最新値」を保持するミュータブルな設計であり、任意の過去日を厳密に指定してその時点の値だけを取り出す仕組みではありません。このため、カットオフ日近辺で新たな開示があった場合、ごく短い期間について実際の反映タイミングに前後のずれが生じる可能性があります。
銀行・証券・保険・その他金融セクター(東証33業種分類)、指定の金融持株会社、REIT・ベンチャーファンド等の非事業会社に加え、業種分類上は非金融であっても決済代行・決済インフラ・クラウドファンディング運営等、顧客から預かった資金が現金や投資有価証券に構造的に混入しうる事業モデルの企業も除外対象としています。後者は業種コードのみでは機械的に判定できないため、ランキング上位の異常値(現金・投資有価証券が売上高に対して不自然に大きい銘柄)を個別に確認したうえでの限定的な除外であり、網羅的な全銘柄監査ではない点にご留意ください。
現金、投資有価証券、有利子負債、株価、株式数のいずれかが欠損する企業は、ゼロとして算定せず、ランキングから除外し理由を記録します。データの訂正・異常値の発見時は、遡及して訂正済みの財務データを使用しますが、過去に公開したスナップショット自体は再計算・置換しません(過去版は当時の公開値のまま保存します)。
EVがマイナスであることは、市場が付けた株式価値と有利子負債の合計より、企業が保有する現金・投資有価証券の方が多いという会計上の関係を示すに過ぎません。実際の買収にはTOBプレミアム、各種手数料、税務・法務上の制約があり、保有資産も額面どおり回収できるとは限りません。「無条件に割安」「買収すれば必ず利益が出る」という意味ではありません。
現在の算定方法バージョン: negative-ev-v1
方法論を変更する場合は、この一覧に変更日・変更内容・影響範囲を追記し、methodologyVersionを更新します。同一定義でないスナップショット同士を無説明で比較することはありません。
公開日: 2026-08-26。本ページはbeluuga.aiの簡易算定方法の開示であり、個別企業への投資推奨・投資判断の根拠を示すものではありません。